せどり

副業ではじめるAmazon海外輸入せどり・資金と経費

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

Amazon輸入せどりとは、海外(eBayやアメリカのAmazonなど)から商品を仕入れて、日本のAmazonで転売し、利ザヤを稼ぐことです。

商品リサーチや仕入作業はPCやスマホで行うため、店舗せどりのようにあちこちの小売店に足をはこぶ必要がない、いわゆる電脳せどりのひとつです。

この記事は、

  • 副業として、かつ、余裕資金でAmazon輸入せどりを検討している方

を対象としています。副業としてのAmazon輸入せどりは、

この記事でわかること
  • どれくらい儲かるのか?
  • 必要な資金と経費は?
  • 作業量はどれくらいか?

といった疑問について、私の海外輸入せどりの経験をもとに具体的にお答えします。

同時にまた、スモールスタートすることのメリットもお伝えできればとおもっています。

スモールスタートを想定してはいますが、Amazon海外輸入せどりのビジネスとしての具体的なイメージをお伝えするために、いくらか経理的・会計的な理屈に注目した説明もございますが、ご容赦ください。

想定している販売形態

この記事では、Amazon販売サービス(マーケットプレイス)を利用して、商品をネット販売することを想定しています。

ただし、商品を自己発送する手間は省略します。

このため、Amazon販売サービスの”大口出品者”となり、 FBA(Fulfillment By Amazon)という、受注・物流サービスを利用します。

以降、Amazon FBAの利用を前提としてお話をすすめていきます。

FBAとは?

Amazon販売サービスでは、小口出品者と大口出品者の2種類がありますが、大口出品者はFBAを利用することができます。FBAには次の利点があります。

  1. 受注から梱包・配送、返品受取、在庫保管、カスタマーサービスをFBAが代行
  2. AmazonのWeb上で、自分の商品にプライムマークがつき販売力が格段に向上する

かわりに、月額4,900円(税抜き)の手数料がかかります。 サービス内容からすると、非常に低額だとおもいます。

Amazonからの振り込みは、2週間に1回なので、入金の面で、資金繰りに困ることがありません。

よくいわれるように、FBAは、ひとことでいえば、自動販売機のようなものです。

有在庫販売・低リスク志向

世の中には、無在庫販売というやりかたもあります。メリットは、

  • 売れてから仕入れるので、資金繰りはほぼナシ、在庫リスクもナシ

この一点だけですが、まるで夢のようなメリットです。ドロップシッピングもそうですが、この夢に引き寄せられるひとは少なくありません。

ですが、

無在庫販売のデメリット
  1. 納品が遅れがちでお客様から低評価を入れられる可能性が高い。アカウントヘルスが傷つき、出品者アカウントがBAN(停止)されることもよくある。
  2. 注文が入ったら商品を即座に調達する義務感や精神的プレッシャーがハンパない。ミスもおこりがち。また時間的にも振り回される。

私は無在庫販売を全面的には否定はしません。2を緩和できる仕入れルートが用意できる場合もあります。ですが、無在庫販売は持続的なビジネスとしては難易度が高い。

リターンが大きければ、リスクも大きいというわけです。また、突発的に、自分の時間に制約がかかる生活は誰でも苦痛を感じるのではないでしょうか。

有在庫販売でも、クレジットカードの返済までに売り切る商品を増やし、資金繰りを楽にすることが可能です。

この記事では、有在庫販売・低リスク志向のせどりを前提にお話をすすめます。

どれくらい儲かるのか?資金と利益率の目安

転売はフロー型のビジネスで、資金が多いほど儲けがでやすくなります。ブログのように資産型ではありませんが、ブログよりもずっと短期でまとまったお金を稼ぎやすいという利点があります。

資金は多いほどよいのですが、FBAを使った電脳せどりは固定費が存在するため、最低限の資金金額というものがあります。

固定費の内訳は後ほど説明しますが、合計すると、私の場合は、ひと月あたり1.8万円くらいです。

仕入原価を別個に考えれば、損益分岐点としては、ひと月で、1.8万円以上の利益を出す必要があります。

まず、利益をだすための仕入と売値の関係をご説明します。

仕入原価と売価の関係

仕入原価は、

  • 商品購入費、輸入消費税、関税、輸送費、梱包資材などの変動費合計

とします。仕入原価として、100万円つかったら、売価(売値)は、

  • Amazonの売価は仕入原価の1.5倍以上

つまり150万円以上になるような商品仕入をします。

50万円も儲けられるの?

いえ、ちがうのです。

Amazonの販売手数料と送料を50万から差し引くと、私の場合は22万円くらいになります。売価の20%弱はAmazonのものです。

つまり、

Amazon販売手数料と送料 = 売価×0.2 = 仕入原価×1.5×0.2

ざっくり、こんな感じです。

“私の場合は”と申しましたのは、Amazonでは出品カテゴリによって手数料率が異なる、例えば3個まとめて売れても商品1個につき送料が差し引かれる、そもそも平均の商品売価がことなる、等々、扱う商品によって個人差があるためです。

なお、メディア製品にはカテゴリ成約料もありますが、説明を簡単にするため販売手数料に含めて考えることにします。

損益分岐点の売上

固定費分の利益は、

固定費 = 売価 - 仕入原価 - Amazon販売手数料と送料

先ほどの仕入原価と売価、および手数料の関係をつかって、右辺を全て仕入原価で表すと、送料を含めた販売手数料率を売価の0.2として、

固定費 = 仕入原価×1.5-仕入原価-仕入原価×1.5×0.2 = 仕入原価×0.2

固定費1.8万円とすれば、固定費をまかなうための仕入原価は、

仕入原価 = 固定費÷0.2 = 1.8÷0.2 = 9万円 

仕入原価9万円、売価で9×1.5=13.5万円をひと月で売り切ってチャラということになります。

また、式をみて、お気づきの方もいるかと思いますが、儲け分はだいたい、Amazonと折半って感じになります。

ひと月で利益5万円だすための資金の目安

ひと月の目標利益を5万円とすると、5万円を稼ぐための仕入原価は、

仕入原価 = (固定費+目標利益)÷ 0.2 = (1.8+5.0)÷ 0.2 = 34万円 

すなわち、これが必要な資金です。

ひと月で利益3万とするなら、同様にして、24万円が必要ということになります。

ちなみに、ひと月の販売個数ですが、私の場合の商品1個あたりの平均売価、約4,200円を例とすると、5万円を稼ぐのに、

販売個数 = 売価÷0.42 = 34×1.5÷0.42 = 121個

これだけ売る必要があります。

現実的には資金はいくら必要か?

FBAをスモールスタートするのに必要な資金の最低ラインは、とりあえず3~5万の利益目標であれば計算上は30万円程度になりましたが、始めたばかりの頃は手際が悪い事や、必ずしもひと月で売り切れないことを考えると、

  • FBAせどりで最低限必要な資金は、約50万円
  • 可能であれば、100万円

クレジットカードが実質、短期の借入金とみなせるとしても、これくらいだと考えます。

あくまで、私の経験から割り出したひとつの目安にすぎませんが、低リスクでFBAをはじめるには、妥当な数字ではないかとおもっています。

重要なこととして、資金分の枠があるクレジットカードが必要です。

ちょっとした梱包資材以外は、すべてクレジットカードで決済するためです。また、ポイントが大きく、経費節約にもなります。

もちろん、複数のクレジットカードのショッピング枠合計でかまいません。

投資利益率(ROI)

粗利益率をはじめ、利益率の考え方はいくつもあるのですが、個人的には投資利益率(ROI)で考えるのがわかりやすいとおもいます。

いくら投資したら、投資の何%が利益になるのか、と考えます。

まず、利益は、

利益 = 売価 - 仕入原価 - 固定費 - Amazon販売手数料と送料

投資利益率は、

投資利益率 =(利益 /( 仕入原価 + 固定費 ))× 100

私の場合、20%前後となります。10万円つかって2万円儲ける、100万円つかって20万円儲ける、てことになります。

商品を探す基準として、投資利益率が20%程度となるような商品を選ぶ、というのもアリだとおもいます。

回転率

物販の難しいところ、また、柔軟に考えなければならないところとして、回転率があります。未来の需要と供給を完全に読むのは難しいとはいえ、回転率を意識しないと仕入個数を決められません。

投資利益率だけでは時間の要素が明確になりません。わかりやすく考えてみましょう。

10万円つかって、投資利益率20%の商品をひと月で売り切ったら、これを1回転とすると、

10万円×0.2×1回転 =2万円の儲け

投資利益率10%の商品をひと月で2回転させたら、1回あたり仕入原価で10万つかったとして、

10万円×0.1×2回転 =2万円の儲け

つまり、回転率が2倍なら、利益率が半分でも、ひと月あたりでは同じ儲けがでるということです。

また、見方を変えて、利益率を固定して考えると、回転率が2倍なら、10万円の投資が、倍の20万円の投資と同じ効果になる、と見ることもできます。

初期の回転率と利益率目標

せどりの最初の目標基準としては、

2か月で1回転、かつ、投資利益率20%

このあたりが現実的だと考えます。これを目安に、商品と、仕入個数を決めます。

なお、2か月というのは、価格の変動リスク(大半は下落傾向)を考慮すると2か月以上は長期化したくない、という私の経験則も入っています。

なので、1か月または1.5か月で売り切れる個数を仕入れるという基準をとれば、より安全でしょう。




スモールスタートの4つのメリット

私が実際に経験して感じた、副業としての海外輸入せどりのメリットは次の4つです。

4つのメリット
  1. はじめての物販ビジネスでも売れ残りリスクが小さい
  2. 銀行に預けておくよりはるかに高利回りでお金を増やすことが可能
  3. 商品リサーチ以外の作業は月に3回くらいで、作業時間が短い
  4. 仕入や販売、資金繰り、需要と供給の把握、広告宣伝など、物販ビジネスを小さいリスクで包括的に経験できる

1の、リスクが小さい理由は、ひとえにAmazonの販売力が強力であることです。とくにプライムマークがついたFBAセラーの商品はよく売れます。

このため、商材選びさえ誤らなければ、不良在庫を抱えるリスクは大変小さいといえます。


2ですが、副業としては、これくらいの感覚でこのビジネスを見た方がよいという意味も含んでいます。

というのも、売り切るまでの期間は、しっかり需要と供給を検討したとしても、偶然に左右されるところがあり(主に他のセラーとの競合関係)、競合が多くなり、あせって安売りすると、利益が少なくなるためです。

見方を変えていいますと、あせって売らなければならない状況が頻発するようでは、それは仕入れ量や資金繰りに無理があるか、経理的な管理がずさんである、といえます。


3については、逆に言うと、このビジネスに使う時間は、ほとんどが商品リサーチ作業といえます。

慣れるまで大変だとおもいますが、 商品リサーチになれると、さほど時間をつかわず副業ビジネスができます。


4は、人によっては長期的に活かせるスキルだと思います。店舗を構えて物販事業を経営することは普通はなかなか経験できません。

ですが、在庫管理、売上管理、出荷以外のFBA納品管理、お客さんからの問い合わせ対応、返品対応・・・などなど、ミニマムではありますが、店舗での物販業務を、Amazonのセラーセントラルという販売者用のWebサービスで一括して効率的に行えます。

自分で日本のAmazonにまだ存在しない新しい商品を登録するときは、Amazon内のSEOを考えつつ、キーワードや商品説明を考えたり、商品画像を用意したり、スポンサープロダクトの機能で広告宣伝を行ったり、簡単ではありますが、販売促進業務も体験できます。

自分に必要なものを安く買える

これはやや蛇足ですけれども、商品リサーチをしていくと、自分に必要なもの、欲しいものが見つかることはよくあります。

転売目的で探しているだけに、そうした商品は、ほとんどは格安のお値段で入手できます。これもちょっとしたメリットでしょう。

転売商品と一緒に輸入するので、送料も格安で済みます。

たとえば、モデルナンバーの知識がある程度必要ですが、日本で人気のiPhoneなんかも安く手に入れやすいです。




輸入せどりに必要な作業

副業といっても、その作業量が多ければ、モチベーションが続かないでしょう。作業量は重要な観点です。

輸入せどりに必要な作業は大きく分けて5つあります。私の場合ではありますが、作業内容と作業頻度、作業時間をご説明します。

1. 商品リサーチ

頻度:ほぼ毎日、1回で2時間くらい

PC上で転売商品を探す作業です。

この作業が最も重要で、最も時間がかかります。どれくらい儲けられるかは、この作業に掛かっています。

儲けが出る商品リストが実質の資本のようなものです。当然のことながら、リストが充実してくれば、比較的楽なビジネスです。

なので、ビジネスを開始する前に、商材を200くらいリストアップすることをお勧めします。商品リサーチにも慣れますし、ビジネスをスムーズにスタートすることができます。

商品リサーチは毎日やる必要はありませんが、平均すれば1日あたり2時間くらいでしょうか。ただし、外出せずに2時間で済むのは、あとで述べるように、せどりツールのアシストがあるからです。

儲けを増やしたければ、さらに時間をかけることになりますが、それ以上時間をかけるのでは、副業としてはできない方も多くなってくるとおもいます。

2. 転送会社での輸入手続き

頻度:月に3回程度、1回で2時間くらい

通常、アメリカのAmazonなどで購入した商品は、アメリカにあるMyUSなどの転送会社の住所に配送してもらいます(当然ですが、転送会社のアカウントをとる必要があります)。

例えば、MyUSという転送会社なら、MyUSのWebサービス上で、商品が転送会社に届いたことを確認、購入金額などを入力し、 日本への転送を指示します。

他は、たまに転送会社から、入力した購入金額の正確性を担保するために、商品購入時のインボイスを要求されるので、それをPDFでアップロードするくらいです。

3. 検品と梱包・FBA納品手続き

頻度:月に3回程度、1回で2時間くらい

検品と梱包が、商品リサーチ以外では最も時間が掛かる作業です。

なれないうちは、160サイズ2箱くらいで、倍の4時間くらいかかるとおもいます。

4. FBAに商品を発送

頻度:月に3回程度

私はエコムー便をつかっていますが、エコムー便の提携会社の運送屋さんが集荷にくるのを待っているだけです。やることといえば、エコムー便のWeb上で発送予定日の前日までに集荷を依頼するだけです。集荷時間は3時間くらいの幅で時間帯指定ができます。

5. セラーセントラルでの作業(随時)

以上の作業の他に、随時、セラーセントラルで次の作業をします

  • 商品登録
  • アカウントヘルスの確認
  • ユーザからの問い合わせがあれば回答
  • 売上や返品状況の確認
  • 在庫の確認

いちおう、ほぼ毎日見ますが、平均すれば1回につき10分くらいです。

ユーザからの商品への質問とかは、月に数回もないですね。クレームはアマゾンカスタマーセンターが受け付けますし、そこがFBAのよいところでもあります。

作業時間と利益

せどりに慣れた段階で、1日平均2.5時間として、月に75時間の作業量で利益20万円弱くらいです。これ以上を儲けようと思うと、個人的な価値観ですが、時間が掛かりすぎて副業としてはやれない、というのが率直な感想です。

さらに、儲けようとおもうなら、せどり的な商品リサーチよりも、他の新たな仕入ルートや販路を切り開くといった、商社的なビジネスの方向に努力されたほうがよいでしょう。

ただそれは、専業への道、という気もいたしますが。

仕入れから販売までにかかる時間

仕入から販売開始までにかかる時間の内訳は次のとおりです

  1. 購入から商品が転送会社に到着するまで:2~3日
  2. 転送会社での発送処理:1~2日
  3. 転送会社から商品到着まで:7日くらい
  4. FBAへの納品処理:2~3日

トータルで、平均的には2週間かかります。年末年始やお盆(とくにFBAへの納品が遅れがち)では、3週間はみておいたほうがよいでしょう。

クレジットカードが最大2か月程度の借入金とみなせるタイミングのとき、Amazonからの振り込みが2週間ごとであることを考慮すると、ひと月以内に売り切る場合は、資金をほぼつかわずに転売することが可能です。

クレカの支払日は、おおざっぱに月末と月初の2つあって、1週間以上違うので、カードの支払日に応じた使い分けも有効です。

必要経費と雑収入

損益分岐点を計算するためにも、経理的な話になってしまいますが、費用は固定費と変動費に分けて考えたほうがビジネスを把握しやすいと思います。

固定費は売上と無関係に発生する費用、変動費は売上の増減によって変わる費用です。

せどりもひとつの個人事業です。売上にくらべると、費用の項目はたくさんありますが、費用の数字はしっかり管理しないと、すぐにいい加減になってしまいます。

固定費

必要資金の算出で述べましたように、毎月の固定費は私の場合は、1.8万円くらいです。内訳は、次のとおりです。日本円換算の金額は1ドル=110円で計算した概算値です。

1. Amazon販売サービス・大口出品者の手数料

月額:5,390円(税抜き4,900円)

  • 月額:5,390円(税抜き4,900円)

2. US Amazon.comのプライム会員費用

月額:12.99ドル(1,430円)

仕入にアメリカのAmazon.comを多く利用しています。

商品仕入れから売り切るまでの時間が短いほどよいので、アメリカのAmazonでもプライム便を利用します。

プライム会員費用は日本のAmazonより高いですが、1年間で支払う場合は、

  • 119.00ドル( ひと月あたり1,090円)

3. 転送会社の固定の月額手数料

月額:7ドル(770円)

MyUSのプレミアムプランは運賃とは別に、月額7ドル(770円)かかります。

多少、商品の扱いが荒い気がしますが、コンソリデーション(多品目の商品をひとつにパッケージする)がタダであること、やはり輸入せどりでは有名で実績もあるので、MyUSを使っています。

4. 販売管理ツール

月額:5,280円(プライスター、税抜き4,800円)

Amazonは出品者が、より安い価格を提示する方式で競争します。プライムマークがついたセラーのうちで、最安値でないセラーがショッピングカートをとれることはほぼありません。

ほとんどのお客さんは他にどんなセラーがいるか、セラーの一覧のページまで見ずに購入ボタンを押します。このため、カートの獲得率は死活問題になります。

商品の種類が100、いや20でも、手動で価格調整を毎日やることは非現実的とさえいえます。

なので、自動で最安値に追従、かつ、不当な安売りには追従しないように最低売価を設定する販売管理ツールが必要です。

現在、Amazonで紹介されているサードパーティの販売管理ツールとしては、老舗のプライスターの他、同等以上の機能がある、マカドアマストリームも人気です。料金はどれも同程度です。

セラーセントラルで価格追従の機能が実装されないのはなんでだろうなあ、とおもうほど必要な機能で、販売管理ツールを使うのは致し方ないところです。

国内せどりなので余談になりますが、マカドさんはヤマドという、ヤフオク仕入Amazon販売の電脳せどりツールも提供しています。

5. せどりツール(モノサーチPRO)

月額5,478円(税抜き4,980円)

作業時間を減らすためには、なんらかの、せどりツールが必要です。私はモノサーチPROを使っています。時間節約のための機能が多くありますが、私が感じるこのツールの利点は、

  • 他のセラーの取り扱い商品がcsvデータで一括で落とせる

というところ。新たな商材探しが面倒ならこのデータをエクセルに落として加工、自分が良く知っているカテゴリまわりの商品を中心に探します。

ただ、この手のツールでは最大手で老舗のオークファンが、統合ツールとして、aucfan Pro. Plus、を出してきているのでちょっと考え中・・・。需給データを10年分も握っているのは、やはり強力でしょうね。

資料を見る限りは、エクセルでちまちま売れ筋分析するよりも詳しく出せるし、速そう。あと、季節性の商品の売れ筋リサーチなんかはモノサーチだけでは無理です。もっとも、そういうツールじゃありませんが。

変動費

仕入原価は次の変動費の合計です。

  1. 商品購入費
  2. 海外から国内への転送費
  3. 輸入消費税
  4. 関税
  5. FBAへの発送費用
  6. 梱包資材の費用
  7. 返品や不良品等による損失

なお、さらに固定費と販売手数料を加えたものが売上原価です。

2か月で売り切る前提で言えば、FBAの倉庫保管料は微々たるものなので、割愛しています。通関手数料は転送会社から支払う、つまり運賃に含む形になっています。

変動費については、項目ごとに仕入原価に占める割合で示すことにします。

ただし、関税や雑損は仕入れ商品の種類と無関係とはいえませんので、これは私の場合であって、ひとつの例として参考にしていただければとおもいます。

1. 商品購入費用

割合:仕入原価の81%

Amazon.comで買うときは、ドル建てでカードに請求するように指定します。大抵のクレジットカードは、為替レートの1.3%程度を上乗せして日本円に換算します。

2. 海外から国内への転送費用

割合:仕入原価の10%

国内への転送費用は、商品の重さに依存します。MyUSの場合、1グラムあたり1円強くらいに考えてよいでしょう。そのかわり10キロ以上まとめて、転送するようにする必要がありますが。

基本事項として、重い商品は利益がでづらいです。

3. 輸入消費税

割合:仕入原価の5%強

2019年10月より10%になりました。現在手持ちのデータが8%のものなので、計算しなおしました。

4. 関税

割合:仕入原価の1%

私の取り扱う商品で、関税のかかるものは少ないです。皮製品くらいですかね。 なので、これがもっとも参考にしづらい値かもしれません。

関税については、品目によって税率が様々ですので税関の、

輸入統計品目表

をご参照ください。

5. FBAへの発送費用

割合:仕入原価の1%

現在のところ、多岐にわたる商品を扱う副業としては、エコムー便がもっともコスパがよいとおもいます。

荷物1個あたり、大抵は1,180円で済みます。発送先の倉庫は、セラーセントラルで納品登録時に指定されるのですが、納品倉庫が遠い場合があり、関東住みの私で1,680円が最高でした。

6. 梱包資材

割合:仕入原価の1%

梱包資材は次のものくらいです。

  • ダンボール
  • ラベルシート
  • エアパッキン
  • テープ類
  • OPPクリアパック

エコムー便の荷物1個あたりの最大サイズは160サイズ(30kg未満)です。段ボールは160サイズでは大きすぎる場合もあり、140サイズと二種類用意しています。

7. 返品や不良品等による損失

割合:仕入原価の1%弱

経理的・会計的にいう特別損失や雑損として扱われる費用に次のようなものがあります。

  1. 返品されて再販不可
  2. 転送会社の梱包の問題や輸送中に商品が破損

1の返品ですが、再販不能の場合、返品理由があまりに不当な場合、Amazonが全額負担してくれることもありましたが、半額のこともありました。もちろんそのまま全損てことも。

つまり色々です。私の場合、損失としては全商品の0.5%くらいです。1%という話も聞きますし、運・不運や扱う商品によって様々、個人差があるとおもいます。

アメリカは返品大国といわれますが(返品の条件がゆるいせいもあります)、くらべると日本は、ほとんどのお客様はとても善良です。

ただ、それでもごく少数ですが、返品をくらうことがあります。無数の方々を相手にしているので、確率的な問題であり、致し方ないところです。


2の転送中の破損は、私の経験上では、MyUSの場合、3回に1個くらいあります。コンソリデーションといって、何種類もの商品を無料でまとめてパッケージさせ運賃を安くできるのがMyUSの良いところでもあり、弱点でもあります。箱の弱い商品とかは仕方ないところもあります。

ただ、大抵はFBAで中古として、あるいはヤフオクやメルカリで原価付近で売ってしまえるので、全損ということは非常に少ないです。むしろ儲かってしまうことも。

しかし、買い手との連絡事や、発送作業を自分でする必要があるため、ヤフオクやメルカリで売る手間と時間は馬鹿になりません。場合によっては、Amazonアカウントで利用できる【リコマース宅配買取サービス】を検討するのも良いでしょう。集荷してくれるので楽です。ただし、代金はアマゾンギフト券での受け取りになりますが。

なお、FBAでは、返品送料はセラーが負担することになり、ここで説明している返品の損失はその送料負担を含みます。梱包サイズによって負担額は異なります。詳しくは、下記FBAのページの 「購入者返品手数料」の項目をご覧ください。

https://services.amazon.co.jp/services/fulfillment-by-amazon/fee.html


仕入原価に含めるは経理的にはおかしいかもしれませんが、輸送に伴う破損や返品は、わりと普通にあることなので、あらかじめ当然かかる費用として考えておいたほうがわかりやすいです。

雑収入

割合:仕入原価の1.5%

ポイントやキャッシュバックが雑収入に相当します。私の場合は、至って普通ですが、

  • クレジットカードのポイント
  • Ebatesのキャッシュバック

輸入消費税や関税についてもFEDEXにクレジットカードで支払えるので、仕入れに関して現金を使うということがありません。

ビジネスとしてお金を使うので、ポイントの類もそれなりの金額相当です。

梱包資材や不良品損失の費用は十分まかなえるくらいになります。

まとめ

以上、重要ポイントを簡単にまとめると、

まとめ
  • 副業でFBAをはじめる場合、資金は最低50万円必要。推奨は100万円
  • 回転率は2か月で1回転、かつ、投資利益率は20%が目安
  • 副業的には作業時間は月に75時間で20万円程度(ただし経験と慣れが必要)

最後に是非とも強調しておきたいのは、再度になりますが、小売から仕入れる単純転売では、

  • 商品リサーチをして最低200以上、商品をリストアップしてからビジネスを開始する

200というのは私の経験則で恐縮です。

事前のリサーチを通じて、このビジネスができそうかどうか、自分の適性を判断することも同時にできます。

この記事でご紹介した回転率や投資利益率の基準で商品を見定めていくのは、最初は決して簡単なことではありませんが、低リスクでおこなうために、最後に強調した次第です。

リサーチ方法については、必要投資だと考えて準備段階から有料ツールを使ってもよいでしょう。怪しげな、せどりコンサルや情報商材に釣られることにくらべたら、無視できるほど安く済みます。

最初は手作業でリサーチ!、というスパルタな意見もありますが、どうでしょうか。洗濯板と石鹸で、手でゴシゴシ服をたくさん洗ってから、洗濯機を使って有難さを味わう、てな感じがします。それくらいツールは強力です。最初から文明の利器を大いに利用して時間を節約すれば良いとおもうのですが。

以上、 副業ではじめるAmazon海外輸入せどりについて、ビジネスとしてのイメージをもっていただければ幸いです。